言語聴覚士さんにインタビューをしました
「嚥下リハビリで誤嚥性肺炎を乗り越え、元気に食事を楽しむ80代男性のケース」
👨🦰[記者(記)]
こんにちは!今日は訪問看護の言語聴覚士が担当した80代男性、Oさんの嚥下リハビリの経過についてお話を伺います。Oさんはリハビリ介入前に誤嚥性肺炎と診断され、訪問当所はかなり痩せており看護師による点滴も受けていました。食事中のむせが強く食欲も落ちていましたが、リハビリにより食事が安全に、そして楽しくできるようになりました。
👩🦰[リハビリ担当者(リ)]
こんにちは。嚥下リハビリを担当している言語聴覚士です。Oさんは言語聴覚士の介入前に誤嚥性肺炎を経験され、体重がかなり減少していたため、看護師が訪問して点滴治療を行っていました。評価時はとろみのない飲み物でむせが強く、食事中の疲労もありました。誤嚥のリスクを減らすために、安全な食形態への調整と嚥下リハビリを開始しました。
👨🦰[記]
どのような調整や工夫をされたのですか?
👩🦰[リ]
飲み物にとろみをつけ、お食事もペースト状に変更しました。これによりむせが減り、安全に食べられるようになりました。また栄養補助食品のエンシュアにもとろみをつけ飲みやすくし、ご家族にも栄養バランスや食事メニューの工夫をアドバイスしました。結果、栄養状態が改善し、体重も増えて体調も回復傾向にあります。現在は一人で散歩に出かけられるまでになり、今後は体操教室などでさらに活動の機会を増やしていく予定です。

👨🦰[記]
嚥下機能はどのように変わりましたか?
👩🦰[リ]
リハビリの継続で嚥下機能が回復し、食事中のむせや誤嚥の兆候は大幅に減りました。現在はほとんどむせずに食べられており、食後の痰の喀出も減っています。安心して食事ができる状態を維持しながら、食事の楽しみも増えています。
👨🦰[記]
嚥下リハビリのポイントは何でしょうか?
👩🦰[リ]
嚥下体操や口腔器官の筋力トレーニングを継続し、筋力を維持することが重要です。本人とご家族の協力のもと、無理なくできる自主トレも取り入れており、これが嚥下機能の安定につながっています。
👨🦰[記]
最後に嚥下リハビリを必要とする方やご家族へのメッセージをお願いします。
👩🦰[リ]
今回のケースは誤嚥性肺炎を発症してからの介入で回復しましたが、嚥下リハビリは予防もとても大切です。食事中にむせや飲み込みに不安を感じたら、ぜひ早めに訪問看護の言語聴覚士にご相談ください。予防的な介入によって誤嚥性肺炎を防ぎ、安全で楽しい食事生活を維持できます。ご家族の支えも大きな力になります。一緒に元気な毎日を目指しましょう!

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