【年頭のご挨拶】

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 2023年の年頭に当たり謹んでご挨拶を申し上げます。

 昨年一年を振り返ると、ロシアのウクライナ侵攻やその影響による物価上昇など先行き不透明な世界を象徴するような暗いニュースもありましたが、一方でスポーツ界では明るい話題もありました。千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手は28年振りの完全試合を達成し、サッカーワールドカップでは日本代表が強豪国を破り世界を驚かせました。

 新型コロナウイルス感染症は依然猛威を振るっていますが、ワクチンやウイルスそのものの変異により重症化率は低下し、社会経済活動の正常化に向けた取り組みが進みつつあります。ワールドカップでも、現地でマスク姿の観客がほとんど見当たらないことに我々は衝撃を受けました。今年は感染症法上の分類も変更されて、いよいよアフターコロナへの転換の年になるだろうと期待しております。

 私たち医療法人社団汐風にとっては、地域で医療・介護の現場に携わっていく中で、団塊の世代がすべて75歳を迎え医療・介護・社会保障など様々な分野に深刻な影響を与える「2025年問題」が、まさに目前にせまっていることを実感した一年でした。

 2025年には千葉市においても高齢化率は28.7%となります。高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できる環境を提供すること、さらに未来を担う子どもたちが夢と希望を持って成長していける社会を実現すること、それが我々の描く理想の未来像です。

 そのためには限られた社会資源の効率的な利用が重要と考えています。2025年に本格稼働する地域包括ケアシステムの構築・強化に貢献すべく、われわれ職員一人ひとりは今年も挑戦し続けます。

 本年も引き続き皆様方のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

                      2023年1月 理事長 木村透